クリエイティブ系な職能の人を探していて、ここのオーナーさんと知り合った。話し込むうち、元々は恵比寿の世界的な最高級フレンチのホール長を務め、食の本質を追求したくなり富士山の麓で農夫となり、今は牧場の中にレストランも経営しているという。
かつては大所帯のオーケストラのコンマスだったが辞めてソロになり、今はバンドで活動中、そんな感じ。
早速うかがってみた。
恵比寿のフレンチは最高に煌びやかなお店だが、このBiosの先進性と本質感は全く違う魅力が溢れている。
彼がやはりホールを取り仕切り、キッチンは20代半ばの若いシェフが務める。あとは奥様とスタッフの計4人のバンドだ。
スペインやフランスで武者修行を積んだシェフと、ソムリエのオーナーのデュオで進むコースはもちろん素晴らしい。自家農園や近くに自生していた食材をふんだんに使う。
富士宮の静かな景色のなかで、揺るぎないスタイルを見据えて毎日を重ねておられる。
多分この先には、世界中から注目を集める未来とかがあるのだろうが、オーナーは別のプロとしても生きていこうとしている。
これも今日的であり、ソロになった人生を存分に広げている。
後しばらくしたらお店を見ながら、別の道も追求されるという。
それまで出来るだけ通って、将来は一緒に仕事ができればいいなあと思ってみたり。
やはりソロにはなったが、トロトロと生きてきた自分が、それまでにできることは何だろう。
前向きな焦りをも覚える、そんな新しい生き様のレストランだった。
※同行した皆さんの写真を使わせていただきました。