コースの料理をバラ売りして立ち飲みで。
「俺のフレンチ」は、そんなコンセプトでブレイクしたが、そのスタイルをずっと続けてきた、立ち飲みの銘店「かねます」。
10年数前には既に開店前から行列のお店だったが、創業は50年以上前だそうだ。
対岸にある築地市場の仲買人が競りを終えて立ち寄ったとか。ならばチャキチャキ江戸前な仕事と思いきや、ベースは京割烹らしい。
立ち飲みによくあるぶっきらぼうでパワー系ではない。ものすごく手の込んだメニューが並ぶ。
名物・ウニの牛肉巻き。みんなこれを食べに来る。
松茸グラタンコロッケ。
ハモのなんとか。
ぼたん海老。でかい。
メニューは黒板で。読みにくいのも伝統だ。
基本無口な2人が切り盛りしているが、聞けば受け応えは親切だし、嫌な感じは全然ない。
隠れた超有名店だ。場所柄有名人も良く通うという。16:00開店、とされているが、15:30には入れたりする。
一品ごとの単価は結構高いけど、、1ポーションの量は多いし、内容からして結果驚くほど安い。
入る時は臆せず、注文は元気よく、そしてダラダラ長居せず。そんな感じで楽しめれば、このお店の雰囲気にすぐに馴染める。
「こんなお店があるのかあ」と、お店を出たらそう思う。長く支持され続けているのは、こうゆう余韻をみんな持つからなのだろう。
